1953年にイギリスで出版されたジョン・ウィンダムの『The Kraken Wakes』は、同年にはアメリカのバランタインブックスから 改題・改稿された『Out of the Deeps 』が出版された。
この本はボクラノエスエフシリーズの一冊として福音館書店から2008年に出版されたが、早川書房の『海竜めざめる』の星新一の翻訳と、岩崎書店のSF世界の名作シリーズの『深海の宇宙怪物』の長新太の挿絵で構成されている。
ある日火の玉が大量に海に落下し、宇宙人の侵略の準備が一夜にして完了するところから物語は、はじまる。破滅ものというのはある意味平等で地域格差がないところがいい。かたわらに地球儀をおいてタイプし、また回してはタイプするウィンダムが目に浮かぶ。
以下に事件が起きた場所をプロットした。彼によってランダムに選ばれた任意の場所だ。
https://goo.gl/maps/WiQTFjSYg9F3GDRf8
ウィンダムは他に 『呪われた村』 と 『トリフィド時代』という作品が有名で、これらは映画化もされている。前者の邦題は 『光る眼』、後者の邦題は 『人類SOS!トリフィドの日』 。